かつて記憶を失ったルナ。
その近くにはずっとその時に何もできなかった自分を責めながらただ支え続けるレンの姿があった。
自分が誰で、何を大切にしていたのかさえ思い出せないまま、それでもルナは日々を生きていた。
時折心に響く“誰かとの特別な呼び名”だけが、過去からそっと手を伸ばしてくる。
高校への進学、ルナの世界は少しずつ戻っていったようだった。
かつての日常が、ほんの少しだけ戻ってきたような温かさ。
周囲の仲間たちに支えられながら、彼女は“今”を生きる意味を探していく。
一方、レンはそんなルナのそばで、自らの弱さや進むべき道に葛藤していた。
守るだけでは届かない想いが、静かに胸の奥で燃えている。
過去を失った少女と、それを見守り続ける少年が紡ぐ、
“未来”を見つけるための、物語。
